top of page

更年期の食欲不振はいつまで

執筆者の写真: 高本 玲代高本 玲代

更新日:3月13日




更年期になって胃腸の調子が悪くなるという人は多いです。 この食欲不振がいつまで続くのか、といったことで悩まれる方も少なくありません。 実は更年期の食欲不振は一番多い悩みの一つと言えます。


食欲がないから、必要な栄養が摂れない、必要な栄養が摂れないから益々体が悪くなる。


そんなみなさんに、これまで自分や周りの方にやっていただいて効果があった方法をご紹介するので、是非ご参考になさってください


今あなたの更年期長引き度の無料診断プレゼント中。是非こちらから受け取ってください▼





そこそも更年期になぜ食欲不振になるのか


更年期は女性ホルモンの急激な減少から自律神経が乱れます。その中に食欲が影響すると考えられます。


しかし、実際の治療となると婦人科に行っても胃腸内科の受診を勧められることがほとんどです。


更年期の場合、更年期以外の深刻な病気が隠れていないか、といった確認も必要になります。


ですから、少し怖いですが内視鏡などで病気が隠れていないかを確認してみましょう。


更年期のご相談に多い機能性ディスペプシアと

逆流性食道炎



内視鏡などで個別の病気が見つかれば当然その対応が必要になります。しかし多くの方の場合「機能性ディスペプシア」や「逆流性食道炎」と診断されることが少なくありません。


機能性ディスペプシアの原因には、胃の運動機能障害や胃酸過多、ストレス、ピロリ菌感染などがあります。また、生活習慣の乱れも原因として考えられています。


明確にピロリ菌感染症であれば、その除去をするということから始めます。


機能性ディスペプシアの治療薬には、アコチアミド(アコファイド)、モサプリドクエン酸塩(ガスモチン)、酸分泌抑制薬、漢方薬、抗うつ薬、抗不安薬などがあり、心理的なアプローチが必要な場合になっています。


中でも更年期に機能性ディスペプシアの症状が出ている方の多くはストレスをため込みやすい、まじめ、といった共通した性質があります。


胃そのものを良くしていく事と同時に、ストレスに対する心の向け方がとても重要になることが多いです。


逆流性食道炎の原因も、機能性ディスペプシアと似たものが多くあります。食生活や姿勢、加齢、ストレス、肥満、喫煙、飲酒などがあります。


処方される薬には主に


【胃酸を抑える薬】

ボノプラザン(タケキャブ®)

ランソプラゾール

ラベプラゾール

オメプラゾール

ガスター®、アルタット®、アシノン®などのH2ブロッカー


【消化管運動機能改善薬】

トリメブチンなど。


【制酸薬】

炭酸水素ナトリウム、水酸化マグネシウム、沈降炭酸カルシウムなど


【粘膜保護薬】

スクラルファート、セトラキサート、ソファルコン、テプレノン、トロキシピドなど


がありますが、いずれも対処療法になります。


機能性ディスペプシアも逆流性食道炎も更年期のこの時期は、生活の改善が同時に必要になってきます。


更年期の食欲不振におススメの食生活



この時期の食欲不振の方は大抵「柔らかくて食べやすい物」として、おかゆ、ぞうすい、パンなど、糖質メインの食事になります。


しかし、経験上そういった食事をしている限りはなかなか食欲不振は治りません。


なぜなら、胃腸を作っているのはたんぱく質だからです。


だからといって、この状態で肉をがつがつと食べることはできません。


そういった方におススメしているのは、まず雑炊に卵を入れて溶かして食べていただく事です。


卵はアミノ酸スコア100の食品であり、非常に栄養も整っており、消化も良いです。


以前胃腸内科の医師に聞いたところ、炭水化物とたんぱく質ではたんぱく質の方がはるかに消化が早いとのことです。


鯖寿司を食べてアニサキスを見るために胃カメラをとったところ、寿司の魚は消化されていたが、コメが残っていた、といった有名な話があります。


そんなことで、実はたんぱく質はとても消化が良く、かつ胃腸や胃酸を作ってくれる材料になるのです。


私たちがたんぱく質で胃もたれする、というのは油がついているからであり、たんぱく質単体は是非積極的に摂取していただきたいと思います。


ホエイプロテインの摂取などもおススメしていますが、実は長年のたんぱく質不足の方がこのように胃腸不良になっているので、9割以上の方がプロテインを摂取できません。


ですから、初めのうちは卵を積極的にとっていただき、徐々にプロテインなど少量から活用いただくことをお願いしております。


更年期の食欲不振はいつまで



こちらについては、その方がどれくらい長年たんぱく質が不足していたかによります。しかし、確実なことはこのようにたんぱく質中心の食事をしていくと、少しずつ食べられる量が増えてくることです。


同時に大切なのが糖質を少しずつ減らしていく事です。


特にお菓子が大好きでよく食べる方は胃もたれがひどくなりますので、日頃のご飯はそのままに、まずはお菓子をやめていく、頻度を週末だけ、など減らしていくといった形で徐々に減らすことになります。


こちらもその人の生活習慣で「お菓子がすぐにやめられない」と言った方は、少しずつお菓子を食べない日を増やすなどの工夫が必要になってきます。


そのようにして、たんぱく質がプロテイン換算で20g×2を3か月ほど飲めるようになるとかなり体調はよくなってきます。



しかし、最初からいきなり多くの量を飲むと、気持ち悪くなったりお腹がはったりしますし、しばらくは飲めていても急に飲めなくなる、といった現象が起きたりします。


更年期の食欲不振は、お腹に優しい炭水化物を食べているだけでは良くなりません。


ですからこのような取り組みをして徐々に体調をあげていきましょう。


私も胃腸不良で常にタケキャブなどを持ち歩いていましたし、焼肉も食べれなかった人間ですが、今では焼肉ももりもり食べれるようになり、胃薬を飲むことはなくなりました。


そうはいっても1日2日でこういった体調になるわけではないので、ご自身のペースで是非

たんぱく質を補い、糖質を控えていってください。


またこういった無料の勉強会を不定期に開催しております。


個別のより具体的なケースをお伝えできます。


コチラからご登録いただければ、日頃は更年期に関するコラムや情報を無料で提供しており

勉強会の際はご案内差し上げますので、是非ご登録ください


bottom of page