更年期の時期に腰痛でツライ…という方もおられます。
今回は更年期の腰痛の原因や治療、セルフケアや対処法についてになります。
こちらは、更年期女性向けのメンタルプログラムよりそるを提供し、年間500件以上の更年期女性のご相談対応しております高本が執筆しております。
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更年期に起きる腰痛の症状
更年期に限らず腰痛の症状というのは以下の通りになっています
・物を持ち上げると腰が痛い
・前かがみになったり、ひねったりすると腰が痛い
・車の運転などの長時間の振動で腰が痛い
・体が冷えると腰が痛い
更年期に起きる腰痛の原因
①筋疲労を招く労働環境
職場環境によって腰痛を発症する人は非常に多く、労働災害全体の6割以上を占めています。
体に負荷のかかる重労働、特に重たいものを持ち上げる作業や体幹を曲げたりひねったりする作業には気をつける必要があり、介護や看護の職場で多いとされています。
逆に同じ姿勢をとり続けるような職場でも多く、デスクワークをしている人や長距離輸送のドライバーにも腰痛は多く発生します。
これは股関節やその周辺の筋肉の柔軟性が失われてしまうことにも一因があると考えられています。
②生活習慣
また、生活習慣の中でも特に「運動不足」*1と「喫煙」*2は腰痛と関連していることがわかっています。
要注意の腰痛
【腰痛 危険度チェック】*3
(1)じっとしていても痛む
(2)背中が曲がってきた
(3)お尻や脚が痛む・しびれる
(4)脚のしびれにより長く歩けない
(5)体を動かしたときだけ 腰だけ痛む
「腰痛 危険度チェック」表の(1)~(5)のうち、
(1)の「じっとしていても痛む」に当てはまる場合、重い脊椎の病気や内臓の病気の可能性が考えられるため、危険度は大です。
(2)の「背中が曲がってきた」に当てはまる場合、骨粗しょう症によって背骨がつぶれる圧迫骨折が起きている可能性があります。
骨粗しょう症は、骨の中がスカスカになる病気で、閉経後の女性に多く起こります。50歳過ぎから背中が曲がってきたら要注意です。
(3)の「お尻や脚が痛む、あるいはしびれる」、(4)の「脚のしびれにより長く歩けない」いずれか1つでも当てはまる場合、
腰部脊柱管狭窄や椎間板ヘルニアなど、腰の神経の障害が原因で症状が起こっている可能性があります。
これらの病気は進行することがあるため要注意です。
(1)~(4)の項目に1つでも当てはまる場合は、一度医療機関を受診することがすすめられます。
(5)の「体を動かしたときだけ腰だけ痛む」のみ当てはまる場合、腰の椎間関節や筋肉などが原因の腰痛である可能性が高く、その場合、当面の危険はありません。
ほとんどの腰痛は1か月以内に痛みがなくなる心配のないものです。ただし、症状が悪化した場合や、3か月以上症状が続く慢性腰痛の場合は、整形外科を受診することがすすめられます。
更年期に起きる腰痛の治療法
腰痛治療は、姿勢や生活環境、あるいは職場環境(作業環境)などを改善しながら、痛みをやわらげる治療をするのが基本です。つまり保存療法(手術をせずに痛みをとる)です。
治療法はいろいろありますが、 「薬物療法」の場合は、非ステロイド系の消炎鎮痛薬や湿布薬、血流改善薬、筋弛緩薬、ビタミン薬などが処方されます。
ほかにも血流をよくするために体を温める「温熱療法」、筋肉を伸ばしマッサージ効果もある「牽引療法」、などがあります。
大きな病気の治療法は以下の通りとなります
①骨粗鬆症による圧迫骨折の場合
治療の基本は保存治療です。
受傷後1か月の間、骨折部は不安定で容易に変形しますので特に注意が必要です。
柔らかいコルセットよりむしろ、硬めのコルセットを使用し、骨折の程度によってはギプスを身体に巻いたりします。 これによって、痛みを軽くし、変形の進行をできるだけ防ぎます。*4
②腰部脊柱管狭窄の場合
手術ではない治療としてはリハビリテーション、コルセット、神経ブロックや脊髄の神経の血行を良くする薬などがあります。これらで症状が改善することもあります。
しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。
また両足に症状が出ている場合には改善することが少ないので手術を行う場合が多いわけです。最近は内視鏡を使った低侵襲手術も行われています。*5
更年期に起こる腰痛はストレスが原因の場合も
ストレスは脳機能に影響を及ぼし、その結果身体に様々な不調が現れます。
睡眠障害やお腹の不調などは、ストレスの影響として多くの人が考えるのではないでしょうか。
実は腰痛もストレスによって引き起こされることがあります。
そのメカニズムの一つとして考えられているのは、血行不良です。
心理的ストレスにより冠動脈が一時的に痙攣をおこし、それによって動悸や息苦しさが起こることがあります。
これと同じようにストレスにより腰の筋肉の血流が悪くなり腰痛を起こすと考えられています。
また、腰の器質的な問題よりも、脳の痛みを感じるシステムの不調により痛みが引き起こされていることもあります。
通常痛みの信号が脳に伝わると、脳からドーパミンという神経伝達物質が放出され、鎮痛剤にも使われるμオピオイドという物質が脳内で大量に放出されます。
その結果、痛みが緩和されたり、感じにくくなるのです。
しかし、ストレスが脳機能に影響を与えた結果、ドーパミンが放出されにくくなり、痛みが長引いたり、わずかな痛みも強く感じるようになってしまうのです。
もし更年期にストレスが重なっているな、心理的な不調も共に出てきているな、ということであれば更年期のメンタルトレーニングサービス「よりそる」がおススメです。
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*1 https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/7/1/7_1_73/_article/-char/ja/
*5 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html#:~:text=%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-,%E6%B2%BB%E7%99%82,%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
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