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執筆者の写真高本 玲代

更年期の動悸 5つの体験談と3つの対処法

更新日:10月10日



更年期になって夜動悸が出る、更年期になってから息切れがひどい…そんなご相談をいただくことが多いです。動機って本当に辛いですよね…止まれ~と焦れば焦るほど動悸がでてくるのですから…私もかつて動悸が出ていたので、お辛い気持ちはよくわかります。


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<目次>






更年期の動悸の症状


こちらは良く聞く症状になります。


‐夜寝ている時に突然胸がドキドキする
‐ドクンドクンと心拍数を強く感じる
‐動悸と共に息苦しさを感じる

勿論、こういったことは心臓など検査をしたけれど特に異常がないという前提に立っています。もし検査をしていないのであれば、まずは心臓についての検査を受けましょう。


更年期の動悸の体験談


更年期の動悸についての具体的な体験談をお寄せいただきました。

苦しさは感じないのですが、横になっている時に心臓の鼓動が早くなることがあります。
時間も比較的短く頻繁というほどでもないのですが週に1.2度経験しています。

ちなみに心電図は異常なしですし、心臓エコーもしましたが問題はありませんでした。

婦人科で相談したところ、更年期による自律神経の乱れの可能性が高いと言われました。


夜になるとなんだか不安感を感じてしまい、動悸が出てきます。動悸が出るので益々不安になります。

しかし、心電図など24時間検査しても異常は見られませんでした。「できるだけリラックスを心がけてください」と医師に言われましたがなかなか…どうしたら良いでしょうか?

更年期の動悸に悩まされていました。医師に相談し、ホルモン療法を勧められました。この薬は、女性ホルモンの欠乏を補うために使用されます。薬を服用した結果、動悸が軽減され、睡眠の質も改善しました

更年期の動悸に苦しんでいましたが、薬に頼らずに解決することを選びました。日常生活の中で運動を取り入れ、ストレスを減らすようにしました。また、食生活にも気を配り、カフェインやアルコールを控えるようになりました。

これらの生活習慣改善の結果、動悸は軽減され、不快感も和らぎました。


更年期の動悸に苦しんだ私自身も、心理的なストレスを減らすために瞑想を始め、心身ともにリラックスするようになりました。

また、睡眠時にエアコンを使うようになり、快適な環境で寝るようにしました。これらの方法により、私の動悸は軽減され、より快適な生活を送ることができるようになりました。


更年期の動悸の原因


医師によっては更年期が直接原因で動悸が起こる、と言われる方もおられますし、間接的な要因だと言われる方もおられます。


いずれにしても更年期は自律神経の乱れが出やすくなり、その影響と考えられています。また、更年期の時期には色々なストレスが重なる時期でもあります。


更年期の自律神経の整え方はこちらのリンクからお読みください


更年期の治療法とそれぞれのメリットデメリットはこちらのリンクからお読みください


更年期のストレスとの向き合い方はこちらのリンクからお読みください


仕事、家庭、友人関係などお悩みはありませんか?一つだけの原因を特定するのは難しいですが、更年期に動悸の悩みを抱えておられる方は沢山おられます。


更年期以外の動悸の原因


動悸というのは大きな病気が隠れている場合があります。


心筋梗塞や狭心症 (冷や汗や吐き気などを伴う)
肺気腫 (息苦しさを伴う)
甲状腺機能亢進症 (手の震えや体重減少を伴う)
肺の血管が詰まるエコノミークラス症候群(肺塞栓症)
薬の副作用
脱水症状
アルコール

自己判断は禁物です。循環器内科などの受診を検討しましょう。


そして、循環器内科で問題ないとなれば、婦人科や漢方内科などの受診を検討してください。


更年期の動悸の3つの対処法

①漢方薬


更年期の動悸には漢方薬を処方されることがよくあります。よく使われるのが


「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」

体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:

立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏




「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」


体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘





「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」


体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎




になります。


漢方は本来体質に合わせて処方されるものです。なかなか病院に行く時間がない、という方は市販のものを買うのもやむを得ないかと思います。ただ、もしお時間が許すようであればできるだけ婦人科や更年期外来、漢方外来などで処方してもらいましょう。


②深呼吸


腹式呼吸を意識した呼吸法がおススメです。


  1. 仰向けに寝転びゆっくり口から息を吐く

  2. 鼻から深く息を吸い込む

  3. 再度、口から息を吐きだす

  4. 1~3の動作と呼吸を繰り返す


吐き出してから息を吸うのがポイントとされています。リラックスした形で是非実施してみましょう。もし外にいるのであれば、座った状態でやってみてください。


私もよくやるのですが、緊張感をほぐすときにも使えます。


③ツボを押す


動悸が出た時に押すと良いと言われているツボがありますので、ご紹介いたします。


「神門(シンモン)」





更年期のストレスが原因の場合は


先ほどもお話ししたとおり、更年期は多様なストレスが重なり、更に体調不良もかなさる時期になります。


実際にひどい更年期障害を経験した私にとっての救世主は治療だけではありません。それは「メンタルの安定」と「家族の理解」でした。


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