更年期にアロマを活用する方も多くおられます。代替療法になりますが、手軽に取り入れやすいのはアロマの魅力の一つですね。
基本的な治療を受けたうえでの活用がおススメですが、今日はアロパテラピーの種類、更年期に活用できるアロマオイルやどんな場面で使われるのかなどご紹介します。
更年期の治療法についてはコチラをご覧ください。
また、更年期の諸症状についてはコチラにまとめています。
<目次>
アロマテラピーとは
アロマテラピーは、植物から採取される精油(エッセンシャルオイル)を使ったセルフケアです。
香りは自律神経を整え、疲れた心と身体を癒してくれます。
ストレスを抱えやすい毎日に、セルフケアとして是非楽しみながら役立てていただければと思います。
アロマテラピーの種類
①芳香浴法
精油を拡散して香りを楽しむことで、心と身体のバランスを整える方法です。
・ティッシュペーパーやハンカチに1~2滴垂らしてデスクや枕元に置く。
・アロマポットやアロマディフューザーなど、専用器具を用いる。
②沐浴法
沐浴法とは「浴槽に入れた精油が湯気とともに立ち上がるのを楽しむ方法」です。
精油の香りによるリラックスなどの心理的効果や穏やかな薬理効果に加え、 入浴による温熱効果の相乗効果を得られ、バスタイムが心地よいものになります。
天然塩や植物油に精油を混ぜて使うと皮膚への刺激が和らぎます。
③蒸気吸入法
コップや洗面器などにお湯を入れ、精油を数滴落としてから、口若しくは鼻から蒸気吸入することで喉の痛みや呼吸器系のケアに役立てる方法です。
頭からタオルをかぶせる事で、フェイシャルスチームとしてスキンケアにも活用できます。
道具もいらずに手軽にできるアロマテラピーで、マグカップにお湯を入れてレンジで1分ほど温めたあと、お湯に精油を2滴ほど垂らして香りを拡散。
その水蒸気を吸って楽しむのもおススメです。
④湿布法
温めたり冷やしたりした湿布を、下腹部や背中、額や瞼など、身体の部分に対して当て、特定の効果を得る方法です。
湿布の際に、エッセンシャルオイル(精油)を用いれば、特定部位の皮膚からエッセンシャルオイル(精油)の成分を効率的に取り入れ、その作用を効果的に得ることができます。
風邪や怪我でマッサージ(トリートメント)やアロマバス(全身浴)ができないときや、目などのデリケートな部分にも、エッセンシャルオイル(精油)の作用を得ることができるのも、湿布法の大きな利点の一つです。
④トリートメント法
精油をキャリアオイル(植物油)で希釈し、身体や顔に塗布しマッサージする方法です。
リラクゼーションをはじめ、筋肉の凝りやリンパの滞りの改善、血行促進、保湿などの効果があります。
アロママッサージというとわかりやすいでしょう
更年期障害にアロマテラピーがおススメなワケ
ストレス抑制効果を有する匂いとして、ラベンダー、ローズ、ローズマリー、ベルガモット、カモミール、グレープフルーツ、ビターオレンジ(ダイダイ)の花から得られるネロリ(Citrus aurantium L. var. amara)、ヒノキやスギなどの樹木由来のエッセンシャルオイル(精油)等に関する研究が行われています。*3
更年期はストレスを感じやすい時期ですからうまく取り入れてみましょう。
更年期におススメのアロマとは
①不定愁訴や不安感 <ゼラニウム精油>
ローズに似た華やかな香りをもつゼラニウム精油には、女性特有の症状を和らげる作用があると伝えられ、美容や健康のために活用されてきました。
公益社団法人 日本アロマ環境協会と産婦人科医の対馬ルリ子氏の共同研究でゼラニウム精油により更年期女性特有の
不定愁訴や不安感の軽減、活力の向上、肌や髪の潤い実感のアップ
がみられました。
ゼラニウム精油をまとう生活を一カ月間続けても血中ホルモン濃度の有意な変化が確認されなかったことから、アロマテラピーによる嗅覚刺激が血中ホルモン濃度に直接、影響することなく、更年期のQOLの向上に有効であることが示唆されました。
今後安全性の高いセルフケア方法の一つとして、アロマテラピーの活用が期待されます。*2
②更年期の不眠対策
ゼラニウムも更年期の不眠対策に効果的ですがそれ以外に
③リラックス効果
ラベンダー
リラックス効果が高いことでよく知られています。沈静作用があり、ストレスや不安感の解消にとても効果が期待されます。鎮痛効果もあるので疲れを和らげてくれるのも大きなポイントです。
オレンジスウィート
フレッシュで優雅な香りがリラックスを促し、眠りを誘います。
④更年期のうつ状態に
ローズマリー・カンファ1滴 ネロリ1滴 レモン1滴 ペパーミント2滴 ホホバオイル10MLを合わせ、1日3回旨と腹部全体をマッサージ
Source:今西二郎 日本女性心身医学会 女性心身医学
③更年期障害に伴う頻脈・動悸・高血圧に
イランイラン1滴 マンダリン1滴 プチグレン1滴 ホホバオイル5ml
を合わせ、胸部から腹部にかけて1日3回散布
Source:今西二郎 日本女性心身医学会 女性心身医学
更年期にアロマ利用時の注意事項
1.天然の精油を使う
精油は合成品ですと効果や作用が表れにくくなってしまうので、アロマ専門店で購入してください。
2.肌に直接つけない、ふれない
かぶれることがありますので、精油が肌に直接触れないように注意です。特にアロマバスの際には、精油はお湯の表面に浮いてしまうので、よくかき混ぜてください。
また、柑橘系の精油は、日に当たるとかぶれの原因となるので、日中の使用は避けてください。
3.濃度を守る
必ず使用量や濃度を守りましょう。精油のボトル1滴は約0.05mlです。お風呂の場合、200Lに対し5〜6滴が適量です。
4.換気はこまめに
換気はこまめにしましょう。ずっと同じ精油を使い続けないことも大切です。
アロマだけで更年期が解決できない場合は
40代からの女性の健康情報を様々な角度から発信しております。ご興味がある方は
コチラからご登録ください。無料で日々お受け取りいただけます。あなたの更年期長引き度の無料診断もプレゼントしております
*1 https://www.nikkan.co.jp/releases/view/15826#:~:text=36%EF%BD%9E55%E6%AD%B3%E3%81%AE,%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82
*2
*3
Comments