
更年期になって日中眠気を感じるようになったという女性は多くおられます。
今日はNHKあさイチ、フォーブスジャパンでも紹介いただきました更年期女性向けのプログラムを提供している「よりそる」代表の高本がその原因と対処法についてお伝えしたいと思います。
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そもそも女性の更年期とは
こちらは更年期とは、更年期症状、更年期障害との違いはで詳しくお話ししておりますので、是非リンクからご覧ください。
更年期で眠くなる3つの原因
大きくは
女性ホルモンの影響と加齢による影響で。
それぞれ詳しくお伝えします。
(1)女性ホルモンの影響

更年期には卵巣の機能が徐々に低下し、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が減少します。これによって、以下のようなメカニズムが関与して眠気が生じる可能性があります。
①ホットフラッシュ(ほてり):
更年期の女性は、ホルモンの変動によって血管が拡張し、体温が上昇するホットフラッシュを経験することがあります。これは、睡眠中に発生する場合もあり、体温の変化や不快感が眠りを妨げることがあります。
②セロトニンの減少
女性ホルモンの一つ、 エストロゲンは、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質のバランスにも関与しています。
セロトニンは、睡眠調節に重要な役割を果たしています。エストロゲンの減少により、セロトニンのレベルが変動し、睡眠の質が低下することがあります。
(2)加齢による影響

加齢により自律神経が乱れやすくなることが分かっています。
画像の通り、自律神経のパワーは50代では10代の1/3にまで低下しています。そのため自律神経が乱れやすくなり、夜熟睡できなくなることが考えられます。

Source: 東京疲労・睡眠クリニック
(3) 血糖値の乱高下
すい臓では血糖値をコントロールする「インスリン」というホルモンが作られますが、その働きが悪くなるために、血糖値のコントロールが難しくなっている場合があります。
特に、糖質過多の食事をとると、瞬間的に血糖値が上がり、その後急激に下がる「血糖値スパイク」といったものが起こります。
そうすると体がだるくなったり眠気を感じやすくなります
更年期のこの時期からは糖尿病の方も増えます。決して太っている人だけではありません。
特に食後に眠気は血糖値が影響している可能性があるのと、通常の血液検査ではなかなかわかりにくいことから、早めに糖質制限の対策をしていくことが大事になってきます。
更年期に重なるストレスが眠さにつながることも

眠りにつくときは、自律神経の中で体をリラックスさせる作用のある副交感神経が優位になります。しかし、ストレスがあると、人が緊張するときに優位になる交感神経が活発になります。そのため、眠れない症状が出現します。一旦、寝付いても眠りが浅い感じを受けます。
更年期には子育て、夫婦の問題、仕事、介護など様々な問題が重なる時期でもあります。
更年期でストレスを抱えておられる方は数多くおられます。
当社ではこういった更年期のストレス対策に関する無料の勉強会も実施しております。
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更年期の眠気対策
更年期の不眠対策については「更年期最強の不眠対策ブログ」でまとめておりますので是非ご一読ください。
更年期以外の眠気の要因
更年期で眠くなっていると思っていたら、別の病気が隠れている可能性があります。
①睡眠時無呼吸症候群

昼間の眠気、日中眠い原因として最も多いと考えられるのが睡眠時無呼吸症候群です。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に無呼吸状態を繰り返す病気です。医学上は10秒以上の気流停止を無呼吸といい、一晩(7時間)の睡眠中に30回以上無呼吸が認められる場合、あるいは1時間に5回以上無呼吸がある場合に睡眠時無呼吸症候群としています。
睡眠中の出来事であるため自分で気がつくことは稀で、潜在患者数は300万人もいると推計されています。
21世紀の国民病といわれることもあります。治療法が確立されているため、適切に検査・治療を行えば決して恐い病気ではありませんが、放っておくと高血圧や心臓循環障害、脳血管障害などにつながるリスクがあります。
睡眠時無呼吸症候群を扱っている医療機関は、睡眠外来や睡眠呼吸器科、呼吸器センターといった診療科を掲げているところもありますし、内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科、循環器科、精神科などで治療を受けられるところもあります。まずはホームページなどで確認し、近くになければかかりつけの医師に相談してみましょう
②ナルコレプシー、特発性仮眠症
ナルコレプシーとは、突然発作的に襲ってくる耐え難い眠気が日に数回もあり、勉強や仕事に支障をきたします。症状としては、非常に強い日中の眠気(睡眠発作)、情動脱力発作(カタプレキシー)※注、睡眠麻痺、金縛り、入眠時に幻覚をみる、などがあります。症状がひどい場合は、入眠に大して恐怖を感じてしまうこともあります。
③うつ病

うつ病による眠気は防衛本能の働きが関係しているといわれています。
うつ病で眠気を感じる場合は適度に仮眠をとることや、カフェインを控えることが大切です。
また、うつの時の飲酒は禁忌になっています。お酒は控えておきましょう
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