40代になって不調が出た場合に「更年期では?」と思う方もおられるかもしれません。もしくは40代になって原因不明の不調に悩まされる方もおられるかもしれません。
私は後者で更年期の知識がなかったため、「原因不明」の不調にずっと悩まされていました。
今日はそういった方のために、40代女性の更年期の症状や何で更年期の始まりはわかるのかなどご紹介していきたいと思います。
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<目次>
更年期/更年期障害とは
更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。*1
更年期障害の主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことですが、その上に加齢などの身体的因子、成育歴や性格などの心理的因子、職場や家庭における人間関係などの社会的因子が複合的に関与することで発症すると考えられています。*1
更年期の諸症状
症状としては自律神経失調症と同様の症状が現れます。
女性の閉経前における身体的症状としては、のぼせや顔の火照り、脈が速くなる、動悸や息切れ、異常な発汗、血圧が上下する、耳鳴り、頭痛やめまいなどです。精神的な症状としては、興奮亢進、イライラや不安感、うつ、不眠などです。
閉経後はこれらに加えて、膀胱炎や尿失禁、腰や膝の関節痛、目やのどなどの粘膜の異常などの身体的症状と無気力感などが精神的症状として現れてきます。*2
更年期の始まる時期とは
先ほどお伝えしたとおり、更年期のは閉経から数えて前5年、あと5年といわれてます。
閉経の平均年齢が50歳ということを考えると、平均では45歳と考えられるでしょう。
しかし、こちらのグラフように閉経50歳はあくまで平均であり、閉経の年齢は個人差があります。
グラフからみると40歳未満でも閉経している人もいれば、61歳以上で閉経している人もいるのです。
ですから、40歳くらいで更年期が始まる人もいると言えるでしょう。
実際女性ホルモンは更年期になって急激に減るというよりは、徐々に減ってきているのです。
また若年性更年期という言葉もあって、何らかの要因でまだ若いのに更年期障害が出てきて不妊の原因になっている場合もありますので、心配な方は婦人科を受診なさってください。
更年期に先立って出てくる不調
更年期の前の時期を通称プレ更年期と言ったりします。医学的に定められた期間ではありませんが、更年期に先立つ40〜44歳ごろまでがこれに当たるといえそうです。
この時期には頭痛やめまい、肩こり、疲れやすさ、不眠、イライラ、不安感、月経の異常など、更年期症状とよく似た症状が現れることがあり、「更年期が始まったのでは?」と心配する女性も少なくありません。
もしこの時期から月経周期が短くなったり長くなったり経血の量に変化が見られたら女性ホルモンが変化しているかもしれません。
ご自身で簡単に調べる方法としては、基礎体温をつけてみて、高温期と低温期の二層になるか確認してみましょう。
もし二層になっていないのであれば更年期が始まっている可能性がありますし、婦人科受診のタイミングとも言えます。
また不正出血が出ている場合は更年期以外にも子宮がんの可能性もありますので、必ず婦人科を受診しましょう。
更年期簡易問診チェック表
更年期かな?と思ったら簡易問診があります。
是非活用してみて点数に応じて対応してみましょう。
また同時に更年期に似た症状として甲状腺の病気もあります。そういったことも是非知っておきましょう。
更年期の受診はどこで?
婦人科もしくは女性外来になります。
しかし、婦人科だからと言ってすべてのクリニックが更年期に対応できるわけではありません。
事前にクリニックのホームページを確認して更年期対応をしているか、など調べるのもおススメです。
最強なのは、周囲の人の口コミです。
また婦人科検診で相性のよさそうな先生とつながっておくことも大切です。
更に、下記のリストには更年期や女性特有の不調に詳しい医師のリストがありますので、お住まいの地域で探してみられるのも一つの方法と思います。参考になさってください。
女性外来マップはコチラ
女性医療ネットワークはコチラ
日本女性医学学会専門医はコチラ
漢方を処方してくれる医師のリストはコチラ
更年期の受診時準備しておきたいこと
婦人科は案外混雑しており、診察時間を長くとれないことも多いです。ですからあらかじめ伝えることなどをメモしておきましょう。
以下のような情報を準備しておいて伝えるとよいでしょう
こういった内容は事前に問診で紙に書くことも多いですが、再度口頭で手短に伝えられるようにしておくのがおススメです。
1.最後の月経
2.最近の月経周期とこれまでの変化
3.月経の様子(特に変わったことはあるか)
4.これまでの病歴や服薬している薬・サプリなど(薬はお薬手帳持参)
5.治療してもらいたい症状でいつからどのような症状がでているか
また治療方針を提案される中で
1.保険適用できるか
2.通院頻度はどうか
3.治療のメリットデメリットと他の治療方法があるのか
4.他の治療方法がある場合はそのメリットとデメリット
を聞いておくのが良いでしょう。中には最初に提案された治療以外を希望することが起きる場合があるからです。
例えば私は経血の量が多くなっていたのでそちらに対して月経を止めるお薬の提案がありました。しかしこの治療でホットフラッシュがひどくなっている友人の話を聞いていたので、別の治療法にしました。
またプラセンタ治療を提案されましたが、毎週の通院が難しいと感じて別の治療法にしました。
できれば更年期の治療がどのようなものがあるのか簡単に調べておくのも大切かと思います。
更年期の治療法はコチラでまとめています
医師には積極的に自分の意思を伝える
例えば最初に処方された漢方が体に合わない、改善しない、などあるかと思います。
そんな時は「私は〇〇の治療を受けたい」「薬を変えてほしい」
などの意思は積極的に伝えましょう。
もし意思を伝えても断られる場合は理由を聞きましょう。
例えば、ホルモン治療法を利用したい!と希望してもホルモン治療法は乳がんにかかられた方には処方できない、などの理由があります。
もしくは漢方は1か月くらい使ってみないと効果が分からない、ということもあります。
理由を聞くと安心します。
他方、理由を話してもらえない場合は別の医院を考えましょう。
と、いうのもホルモン治療療法はあまり詳しくない医師も婦人科でおられると聞きます。
ただ、こちらが聞いたことが相手に聞こえていない場合もありますので、「理由を教えてください」と明確に何度かその場で伝えてみてくださいね。
更年期の時期に出てくるメンタル症状
40~50代と言えば女性が多くの役割を持つ時期になります。
例えば母としての子育て、妻としての対応、職場での一員として(時に管理職として)の対応、娘としての介護の問題などたくさんの問題が降りかかる時期でもあるのです。
そういったストレスがかかる時期に体調不良も重なりメンタル的にも追い詰められる女性が多くなります。
疲れやすい、眠れない、めまいがする、落ち込みが出る、イライラが止まらないなどの精神症状が出てくるのです。
更年期の落ち込みの原因と対策についてはコチラのリンクからより詳細にご説明しています。
受診だけではよくならない場合は
本来女性ホルモンが原因であれば治療でその問題を解消すれば体調は良くなるはず。
しかし中には先ほど伝えたような複雑な問題が重なってなかなか体調がよくならない方もおられます。
そういった方の多くが「生きづらさ」を抱えておられます。
そんな方におススメなのが「よりそる」というサービスです。
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*1日本産婦人科学会HPより *2厚生労働省 e-ヘルスネットより
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