top of page
執筆者の写真高本 玲代

更年期の治療法とそれぞれのメリットデメリット

更新日:2023年4月27日




更年期の治療ってそもそもどんなものがあるんだろう?それぞれのメリットデメリットは?


私も更年期症状が出た時にはそんなことを思っていました。


また、そういったお悩みを良く聞くので今回まとめてみました。


あなたの更年期度長引き度のリスクをチェックしてみませんか?


今ならこちらから無料診断可能です。ご興味がある方は画面をタップしてそのまま

お進みください。





更年期・更年期障害とは



女性は一生の間に


月経を迎える時期 - 思春期
月経のある時期 - 性成熟期
月経を終える時期 - 更年期
月経を終えてから - 老年期


の4つのライフステージを経験します。


規則的であった月経周期が不規則になり、やがて閉経を迎えます。


個人差はありますが50歳前後で閉経する人が多く、この閉経の時期をはさんだ前後5年ずつの約10年間(一般的に45〜55歳頃)を”更年期”といいます。


また、その時期の色々な症状が現れます。そういった症状により日常生活に支障が出るものを「更年期障害」と言います。


更年期症状ってどんなものがあるの?



①血管の拡張と放熱に関係する症状


ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など


②その他のさまざまな身体症状


めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど


③精神症状

気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など


更年期障害の特徴の一つは症状が多彩なことですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります。*1



更年期の治療法は?



①ホルモン補充療法(HRT)


ホルモン補充療法(HRT)は、減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する療法です。


また、子宮を有する場合には、黄体ホルモン(プロゲステロン)を一緒に投与します。



ホルモン補充療法(HRT)が効果があるとされる症状



● ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)、発汗などの血管運動系の症状の改善
● 動悸や知覚異常など自律神経系の不調の改善
● 閉経後骨粗しょう症の予防と改善
● 泌尿器生殖器の粘膜が萎縮や乾燥して起こる萎縮性腟炎や性交痛などの改善

ホルモン補充療法(HRT)が副次的に期待される効果



● 悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やし脂質異常を改善
● 不眠症状の改善
● コラーゲンを増やし肌のハリや潤いの改善

ホルモン補充療法(HRT)の種類について



<内服薬>
1)卵胞ホルモン(エストロゲン)製剤
2)黄体ホルモン(プロゲストーゲン)製剤
3)エストロゲン・黄体ホルモン配合剤



<経皮吸収剤>
1)エストロゲン貼付剤(パッチ剤)
2)エストロゲン塗布剤(ジェル剤)
3)エストロゲン・黄体ホルモン配合剤(パッチ剤)



 飲み薬のかわりに、貼付剤といっておなかに貼り付けて皮膚から吸収するパッチ剤や、ジェル剤といって皮膚にすりこむゼリー状の薬もあります。


直接皮膚から吸収されますので、肝臓で代謝を受けにくく、また胃腸の調子に左右されずに体内に吸収されます。


皮膚アレルギーのある方や、アルコールでかぶれやすい方は産婦人科医にご相談ください。


 HRTの効果には個人差があり、人によって薬の種類や服用量がちがいます。産婦人科の主治医と相談して、自分に合った治療方法を受けましょう。*2


HRTは保険適用で、自己負担も少なく、更年期障害の根本的な治療法としてもっとも期待されてます。


ホルモン補充療法(HRT)の副作用



不正出血
乳房のハリや痛み
おりもの
下腹部のハリ
吐き気 など

ホルモン補充療法(HRT)を利用しての感想


私の場合の利用は、ホットフラッシュがひどくなったから、でした。ホットフラッシュに関しては臨床結果でもホルモン補充療法が一番効果的とされています。


夜になってホットフラッシュで何度も目が覚め、漢方なども試しましたがうまくいかず最終的にホルモン補充療法にたどりつきました。


尚、私が使っているのはシール式のもので、利用後はホットフラッシュはかなりマシになりました。


通常は黄体ホルモンの補充も必要ですが、私の場合過多月経の問題からミレーナを装着しましたので、黄体ホルモンは利用しておりません。


過多月経のためミレーナを利用した体験談はコチラをご覧になってください。


②漢方療法



更年期障害に対する漢方療法には女性の3大漢方と呼ばれる「当帰芍薬散」「桂枝茯苓丸」「加味逍遥散」が有効で頻用されます。


体力が低下し、冷え性、貧血症状、むくみがある人には「当帰芍薬散」、


体力があり、のぼせて赤ら顔の人には「桂枝茯苓丸」、


虚弱体質で疲れやすく、不眠、イライラなどの精神症状がある人には「加味逍遥散」


が適しています。


漢方薬の副作用は比較的少ないですが、長期投与では肝機能障害や特異的な副作用(甘草による偽性アルドステロン症、小柴胡湯による間質性肺炎など)も報告されているので注意は必要です。*3


私はどちらかというと虚弱体質で、かつ不眠があるので加味逍遙散を飲んでいます。またこちらは冷えのぼせにも効果があるとされているので、上半身は暑く、下半身に冷えを覚える人にはおススメです。


漢方は飲みにくい、という意見があります。最近では子供用に粉薬を混ぜて服用するゼリーが薬局やドラッグストアで販売していますので、そういったものを活用すれば比較的服用しやすいのではないかと思います。


また、効果を実感するのに1か月ほどはかかる場合があります。しかし、1か月飲んでも効果を感じない場合は主治医に相談してみましょう。


③プラセンタ療法



更年期障害の治療における基本的なプラセンタ療法は、通常のプラセンタ注射(皮下または筋肉)です。


更年期障害の緩和には、プラセンタのもつ、ホルモンを調整する内分泌調整作用や、自律神経のバランスを調整する自律神経調整作用などが役立っていると考えられます。


私の周辺でもこちらを利用することで疲れや倦怠感が緩和されたなどの声をいただいています。


病気の治療として更年期障害の場合、現行で年齢45歳~59歳の女性の方については保険適応になりますので、費用は普通の治療と同じように保険の範囲内で行います。


保健適応は、45~59歳までの更年期障害の方は週2回(1アンプル/回)となっています。


金額などの詳細は医療機関までお問い合わせください。


ホルモン補充療法や漢方薬による治療との併用も可能です。


私は実はプラセンタ療法は利用していません。利用したいという気持ちはあったのですが、毎週通院しなくてはいけない、というのがクリニックと自宅の距離の関係で難しいと感じたからです。


ただ、プラセンタはアンチエイジングにもいいと聞くので興味はあります…ただ筋肉注射で跡がつく、とか結構痛い、といった声もありました。



④心理療法



更年期障害の治療は、更年期障害の原因が卵巣機能の低下だけでなく、環境因子や心理的因子が影響していることをふまえて行われます。


治療法としてはカウンセリングや認知行動療法などの心理療法が組み合わせて行われることもあります。


更年期うつ病の治療は精神科や心療内科、場合によっては婦人科でも行われます。婦人科で対応していない場合は心療内科などを紹介されます。


⑤運動療法


運動をして自律神経を整えていくことで、更年期の症状が緩和されることが実験などでわかっています。こちらは受診というよりもご自身で生活を整えていく形になります。


治療をして日常生活が送れるようになったタイミングで始めてみるのがおススメになります。


更年期におススメの運動とその始め方はコチラでチェックください。


無理せずできることをできる範囲でやってみましょう。


あなたの性格から更年期の長引き度が分かります。

もしよければこちらの画像をタップして無料診断をしてください。


無料診断後、更年期に必要な情報が定期的に送られてきます





更年期治療を受ける前の注意



先日アンケートをとると半数位の人が医師に自分の症状を伝えるのが苦手、と言われています。


こちらのリンクの中では更年期の受診をどこですればよいか、受信時準備しておきたいことなど取りまとめてますのでよかったら参考になさってください。


更年期の治療だけで良くならない場合は


本来女性ホルモンが原因であれば治療でその問題を解消すれば体調は良くなるはず。


しかし中には先ほど伝えたような複雑な問題が重なってなかなか体調がよくならない方もおられます。


そういった方の多くが「生きづらさ」を抱えておられます。


そんな方におススメなのが「よりそる」というサービスです。





主な機能は



15分のLINEの利用で心身を楽にする習慣を身に着ける
・自身の体調の記録を行い、変化を知る
・パートナーと利用することでご自身の状況を知ってもらいパートナーにケアしてもらう
・月最大5回のカウンセリングを利用することで辛さを吐き出す場を持つ

になります。


更年期をきっかけに辛い思いを抱えている方に多数ご利用いただいております。


まずはお一人で使ってみたい、という方も是非どうぞ。


ご興味がある方はコチラからチェックください。


*1

https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14


*2

小冊子『美しく年齢(とし)を重ねるために ホルモン補充療法(HRT)のすすめ』より引用


*3

http://www.tawada-ladies-clinic.jp/column/column14/#:~:text=%E6%9B%B4%E5%B9%B4%E6%9C%9F%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%BC%A2%E6%96%B9%E7%99%82%E6%B3%95,%E6%9C%89%E5%8A%B9%E3%81%A7%E9%A0%BB%E7%94%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

Comments


bottom of page